世界の都市総合ランキングから見る日本の立ち位置
こんばんは、JOYです。
森記念財団都市戦略研究所HPより引用
先日、森記念財団都市戦略研究所から「世界の都市総合ランキング」が発表されました。
東京は昨年に引き続き3位となっています。
このランキングは、世界の都市と東京の立ち位置を測る面白い指標の一つですので、この結果から見える東京(日本)の強みと弱みを探ってみたいと思います。
世界の都市ランキングとは
世界44都市の総合力を、「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の主要6分野などから評価し、ランキング化した都市指標。
東京の強みは「経済」と「研究開発」?
森記念財団都市戦略研究所HPより引用
東京が上位に入った分野は、「経済」4位と「研究開発」3位と「文化交流」4位です。
しかし、経済と研究は昨年から順位を落としています。
このあたりは、昨今のニュースなどからしても、私たちの肌感覚と合っている気がします。
むしろ経済の分野は昨年は1位だったというので、そちらのほうが驚きです。
逆に文化の分野では5位から4位に順位を上げています。
これは海外からの旅行者数や集客施設の増加が効いているそうです。
(ただ、ポイント数では1位のロンドンにダブルスコア近い差をつけられています)
ここ数年で海外の旅行者が増えているのを実感している方は本当に多いと思います。
(これは日本が魅力的な国になったというより、単純に日本が他国から見て相対的に”安い国”になったからだというのが私の意見ですが、ここでは深く触れないようにします)
やはりこれから将来、経済分野より文化の面で日本は生き残っていくしかないのでしょうか。
なんか強みのわりに悲観的な内容になってしまいました。
東京の弱みは「居住」と「環境」
逆に東京の弱みは「居住」と「環境」の分野となっています。
居住分野の低ランクの理由は、家賃などではなく、「社会の自由度・公平さ」「メンタルヘルス度」によるものです。
女性の社会進出がまだまだ進んでいなかったり、みなさんだいぶお疲れでメンタルが疲弊しているようです。
これもなんとなく分かる気がします。
あの満員電車の通勤だけで疲れますもんね。
環境分野は、緑地の多さや、再生可能エネルギーの比率がポイントになっているようです。
ただ人口1200万人の大都市にしては頑張っている方かと思います。
ロンドン・ニューヨークともにこの分野では東京より順位は下なので。
まとめ
簡単ではありますが、世界都市ランキングの概要でした。
みなさんのイメージとランキングは合っていたでしょうか?
今回のランキングのポイントは、あくまで世界と競っているのは「東京」であり、「日本」ではないという所ではないでしょうか。
人口にしろ、経済にしろ東京一極集中が進んでいます。
東京以外の地方都市を含んだ「日本」のくくりで見ると、ここまで高い順位のランキングにはならなかったのではないでしょうか。
私は今回のランキングを見て少なからず危機感を覚えました。
みなさんはどんな感想だったでしょうか
ちなみに都市ランキングのワースト3位は、下からヨハネスブルグ、カイロ、ムンバイでした。
ではでは。良い週末を!
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