「知られざる皇室外交」を読んで。
こんばんは、JOYです。
GWを利用して呼んだ本の中で印象的だった本、
「知られざる皇室外交」について感想を書きたいと思います。
みなさんにぜひおススメしたい本ですので、このブログを読んで何か感じた方は手に取ってみて下さい。
「知られざる皇室外交」の概略
この本は、日本の皇室が他国との外交で、どのような事を行い、どのような役割を担っているのかを解説した本になります。
主に昭和天皇と今上天皇(在位中の天皇=現在の天皇陛下)の具体的な活動を通して、皇室外交の本質に迫る内容となっています。
正直、皇室が行っている外交については、知らないことが多すぎて、この本を読んだ時は軽い衝撃を受けました。
いかに日本国を成り立たせるうえで皇室が大きな役割を果たしているか。
いかに天皇陛下始め、皇室の方々が重い責任を背負い、それに応えるべく信念を持って行動されてきたか。
そんなことが痛いほど伝わる著書になっています。
この本を読んで知ったこと・感じたこと(まとめ)
この本の感想をまとめてみました。
・日本の皇室ほど長く一貫して系統を維持している国は他にない。
よって国際社会での尊厳と権威は日本人が思っているよりよっぽど高い
・明治以降、永きにわたる諸外国との交流の積み重ねによって、現在の日本の国際社会での信頼が築かれている。
・訪日した各国首脳らは、皇室を通して日本人や日本という国の像を自分の中に形作っていく。
・日本には外国首脳が戦没者を慰霊できる施設がない。
(厳密には靖国神社があるが、A級戦犯と合祀の為、各国首脳が慰霊できない)
・現在の天皇陛下の歴史は、「戦争と向き合う」歴史である
日本人にとっての皇室
この本を読んで特に考えさせられたのは、自分と皇室との向き合い方です。
今までなんとなくしかイメージしていなかった皇室ですが、前述したように対外的にみると皇室そのものが日本人そのものです。
皇室について考えることは、日本人・日本国について考えることと同義であるわけです。
皇室の動き(来年の退位や女系天皇などなど)について、日本人は深く洞察し、きちんと知っておかなければいけないと痛感しました。
今上天皇の生き方
本の中では今上天皇がこれまで果たしてこられた役割について書かれています。
その中で大きく割かれて書かれているのが、天皇が行ってきた慰霊の旅についてです。
確かに天皇陛下をニュースでお見かけするのは、慰霊の場面が多いですよね。
今上天皇がどのような思いで慰霊の旅を行ってこられたかが分かる一文を取り上げます。
「天皇は父・昭和天皇の名前で始められた戦争の責任の重荷を生まれながらに背負い、戦争によってこじれた関係を生涯をかけて立て直そうと献身しておられる」
本の中では今上天皇がどのような覚悟で、戦争や歴史と向き合い生きてこられたかが具体的に記されています。
正直、壮絶な覚悟と責任の重さに、読んでいて目頭が熱くなる場面もありました。
今上天皇が果たしてこられた役割と想いは、現代を生きる私たちが必ず知っておかないといけないものだと思いました。
まとめ
少々長くなりましたが、以上がまとめになります。
前述しましたが、日本人なら知っておくべき内容が沢山書いてある良著だと思いました。
来年の今頃には新天皇即位・改元もありますし、気になる方はぜひ手に取ってみて下さい。
最後に今上天皇による慰霊のお言葉で気に入ったものがあったので、取り上げて末筆の代わりとさせていただきます。
「払われた多くの尊い犠牲は、一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人々が長い年月をかけて、これを記憶し、1人1人、深い内省の中にあって、この地に心を寄せ続けていくことをおいて考えられません」
ではでは。
過去の本の感想記事です。
ほっこり読める楽しい本です。パリ好きなら必見。
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手取りを増やしたい方はぜひ読んでみて下さい。
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